2012年12月15日土曜日

-HSV!A-インタビュー「オビツ製作所//Bear MAX(ベアマックス)」

-HSV!A-インタビュー
ソフビ、それは最後のフロンティア。そこにはソフビ者の想像を絶する造型、彩色、そしてアイディアが待ち受けている! そんな、未知のソフビをもとめ旅するシリーズ、それはAdventure、『HSV!A(エース)』の誕生である!!

本日、新企画?『HSV!A(えいちえすぶい えーす)』がスタートします。
※二回目以降は現在未定でございます。
気になるメーカーさんやキャラクターについて、直接ソフビメーカーさんに聞いてみよう!
第一回目はソフビ会、縁の下の力持ち。老舗『オビツ製作所』様です!!

2012年7月29日開催「ワンダーフェスティバル 2012[夏]」にて鮮烈デビューを果たしたソフビキャラクターがありました。その名も「Bear MAX(ベアマックス)」!!!!!
その後10/1発売の「ハイパーホビー11月号」にて掲載。約二週間後にはリリースとなりました。

ハイパーホビーを見たわたしは正に眼が点に。ワンフェスでは回ることができず、恥ずかしながら気づいていなかったのです。「あのオビツがオリジナル? なんでクマ? そしてなんでDJ?」とハテナが並んだ私は思ったのです。これは、「オビツ製作所」さんに直接聞くしかない!!

今回、貴重なお時間をいただきお話をお聞かせ頂きました。「Bear MAX(ベアマックス)」の秘密が今明らかに……では、インタビューをどうぞ!

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HSVミコトン(以下、HSV) なぜBear MAXが生まれたんでしょう。
オビツ製作所 企画担当(以下、オビツ) 実は企画がスタートしてから大分経っています。去年、新商品の企画会議を行っている中で、私がふいに「ソフビを請け負って作っているのにオリジナルがないですよね」というような事を言ってしまったんですね。すると、会議メンバーから、それならやってみろという事になりまして、そのまま企画担当になり進行していくことになりました。

HSV なるほど、実は突発的に誕生したものだったんですね。
オビツ そうですね。元々オビツでは、皆さんもご存知の通り、キユーピーやオリジナルのドール用ボディなどのイメージが強くて、いらっしゃったお客様からもソフビもやってるんですねなど言われることも多くて、そういう意味でも皆さんに知ってもらうためにもオリジナルの商品はいいかなと思いました。


HSV Bear MAXのデザインはどなたかにお願いしたのでしょうか。
オビツ 実は私が担当していていわゆる「デザインした!」というよりもクマしか描けなかったんですね。

HSV そうだったんですか。まさか企画担当自らが描かれているとは思いませんでした。デザインはすんなり進んだのでしょうか。
オビツ いえ、そこから長かったですね。ラフを描いては先輩に爆笑されたり、スタッフみんなに見せれば見せる程、ああがいいんじゃないか、こうがいいんじゃないとアドバイスを頂けて、最終的には皆さんのアイデアの集大成!といったキャラクターになりました。今回の初回ロットではお腹と背中に会社の住所などが入れてあるのですが、実は故 尾櫃三郎のアドバイスで「腹がさびしいんじゃないか?」と指摘を頂いて、先輩と今回のデザインを追加したんです。結果、社名や住所が入ったBear MAXは名刺代わりにもなっています。

HSV ほかにもキャラクターの設定やコンセプトなどお聞かせ頂けますでしょうか。
オビツ 本来、重い設定を背負っていたのですが、先のみなさんのアイデアを反映させていた結果いわゆる設定というものはほとんどありません。ただ、オビツらしいのかどうか、そのポイントは見るようにしました。オビツ製作所ではお陰さまで、様々なソフビフィギュアを制作しているので、とんがったものからなんでも作れてしまいます。だからといってストリートブランドのような物を作っても仕方ないと思いまして、オビツらしく力を抜いた感じ、ゆるく隙のある雰囲気にはしています。

HSV なるほど、確かにこの「ゆるさ」は抜群です。昔ながらの暖かさと今らしい要素も含んでいて面白いですね。そうると原型も社内スタッフで作られたのでしょうか。
オビツ いえ、原型に関しては外の原型師さんにお願いしました。普段から付き合いのある方で名前は出せないのですが、コレなどを作られている方です(とサンプルを見せて頂きました)

HSV 普段の造詣とはまた違う雰囲気のものをお願いされたんですね。造詣のポイントなどもお聞きして良いでしょうか。
オビツ 全体のゆるさはもちろんですが、下半身はチェックして頂きたいですね。ズボンの雰囲気や普段人が履いているような自然な感じのシワなど秀逸です。さらにスニーカーにもこだわっていて、見た目のディティールはもちろんですが、裏のモールドなどもがんばってます。


HSV また、オビツ製作所では珍しく「BearMAXぼやきブログ」と単独のブログがありますがこれはどういう位置づけなのでしょうか。
オビツ そこまで深い意味はないのですが、会社としてのブログは固い形で続けていたので、その中へBear MAXが急に登場してしまうと、流石に違和感があるだろうとなりまして、それでPRもかねた単独のブログ形式になりました。

HSV なるほど、私もオビツ製作所は固い会社!というイメージが強かったので、これにも驚きました。さらに今はゆるい感じになっていて、Bear MAXの様々な側面が見えるようになりましたね。
オビツ そうですね。今はもうわたしの分身というか、仕事という意味ではないもう一人のわたし、何を考えていないような……自分に代わって楽しさを伝えるPRマンですね。だから、オビツボディに着せちゃったり、しまいにはバードモードなんてしてしまって、怒られるかな?と思いきや、意外とアクセスが良かったりもするんです(笑)

HSV さて、ここで気になるのは今度の展開です。これからもオリジナルソフビの展開は予定されているんでしょうか。
オビツ ぜひやりたいとは思っています。社内からも次はまだかという声もあるのですが、まずはBear MAXです。まだまだ、ソフビファンの方には知られていないと思いますし、皆さんの手に渡ってからの反応もお聞きしたいですね。好き勝手に作ってしまったので、実はみなさんからどう思われているのか謎なんです。自分たちでもスタートからかなり変化してい、なんでこうなった?!がBear MAXなので。

HSV 最後にみなさんへメッセージをお願いします。
オビツ マイクが付属しているのでプレイバリューもあるのですが、一番はこの変な雰囲気というかその気配を飾って楽しんでほしいです。仕事帰りに商店街で一杯引っ掛けて帰る、そんな哀愁を漂わせた、苦難の末生まれたBear MAXの気配を感じて欲しいですね。


HSV 本日はお忙しい中ありがとうございました!
(11月/オビツ製作所にて)
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ということでBear MAXの秘密は明らかになったのでしょうか!?
オリジナルソフビの第2弾も楽しみ! 腰を据えて待ちたいと思います。
そして、気になるBear MAXのレビューは明日昼更新予定です。
お楽しみにっ!

(C)オビツ製作所

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